澄舟のお気に入りの歌一覧
詠み人知らず
薄墨を溶ゐたやうな冬色の中を進むはきな粉色の犬
11
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千葉 甫
郵便の入れられた音思いのほか響いて私ひとり居る午後
10
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絮谷新
紅鶴の一本足を数ふればこぞより減りし水面曳く跡
27
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吉野 鮎
老と孫詠うを忌みて愛と哀詠いし歌人花の棺に
8
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うらうら
映画館出れば世界の片隅に 死の灰でなく 重き雪降る
4
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詠み人知らず
もののふの末裔なるか宮の男(ひと)皆凛々しくて御家人かくやと
16
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藍子
新年会一人抜けてく不自由さが結婚ならばしないと娘
9
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沙久
僅かなる お給金だから 逡巡す 途上国の 少女へ向けた支援
20
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夢士
初蹴りの空は曇天ねずみ色流るる雲は墨絵のごとし
18
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恣翁
船ならで 黒き煙の小塊を 怪しき禽に準へしなり
13
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コーヤ
陽だまりで頬よせ揺れて笑う声聞こえるような水仙の花群れ
27
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恣翁
煙突ゆ 噴き出づる黒煙 凄ましく 翼展げし怪禽のごとし
14
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詠み人知らず
七草の指折り數へわらんべの口尖らせて粥を吹きたり
21
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有賀亭小太
お殿様「よいではないか」「いけませぬ」ロールケーキを解いて食べては
11
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詠み人知らず
待ち合わせ場所で文庫を読んでいるような男にもう恋しない
6
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詠み人知らず
君の名は忘れなさいと云うように明日には溶ける東京の雪
10
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詠み人知らず
字が書けぬ 祖母が遺した 文字もどき カタカナらしき アリガトウかな
45
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亀王
きみが6ぼくが9かないや逆かどーでもいいかとろけるふたり
5
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千葉 甫
読んでいた本の中から現実へ戻りつつ聞く湯の滾る音
6
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詠み人知らず
大吉の話せしのちチップせば「我が大吉」と喜ばれしこと
13
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