風蘭のお気に入りの歌一覧
蕗子
天井の模様数える夏の夜鎮痛剤はゆっくりと効く
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蕗子
バイエルをたどたどしく追う指聞こえ八朔の日に誰かとふたり
6
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蕗子
忍耐の一択がただ残される病気を持って生きるということ
9
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蕗子
臥すことも痛みも慣れて幸福は恐れを感じている時と知る
3
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カラタチ
一瞬の油断で砕けたペアグラス そうね、終わりはそういうものね
2
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あどりあん
身にくすぶ浮世の垢を宇宙放ち流れて消えて冴え澄む夜空
6
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カラタチ
流星にかける願いはただひとつ「あの子の願いが叶いませんよう」
2
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銀ねず
世は花の盛りも過ぎぬ日常の足音おもく響むなりけり
13
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詠み人知らず
海が今大きく波打ち引き寄せたわたしたちはただ引き寄せられた
2
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三沢左右
それなりに正しきことを断定の口調にて言ふ踏切の音
18
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詠み人知らず
盆帰り集うお顔の入れ替わり 去年の人が写真になった
7
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三沢左右
日の差して日の途切れまた日の差してわれは真夏の道を歩めり
13
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三沢左右
洋酒かをるケーキを口に含むときわが血深く藍に染むらし
10
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三沢左右
燃ゆるかに咲きたる花を売る店にかかる煙突の影細長し
10
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三沢左右
空黒し ちひさき窪に穴あきて水生まれ来る五月雨の夜半
10
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コーラ
帰り際、小粒の雨を避けることさえ楽しめるさと教えくたって。
3
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五穀米
現実をわがたくらみと淡々と歌うひといて見事なりけり
5
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葛山葛粉
女子会に参加している端っこの席で透明人間として
5
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葛山葛粉
非常口マークの奴も時々は逃げたくないと思うんだろう
3
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葛山葛粉
この恋はフィクションでしたと終わらせて本棚をまた整理している
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