まぽりんのお気に入りの歌一覧
可不可
遅ればせ梅雨空うらむ紫陽花の徑に二人の傘ひとつ濡れ
8
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可不可
今宵また死に損なふか 充電中 スマホに点る蛍火ひとつ
9
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滝川昌之
紫陽花の雨季に捧げた色は褪せなおも気高く魅せる強さよ
18
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ななかまど
朝の陽はうねりゆく丘なでながら十勝岳へとまとまり集う
5
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へし切
つゆ空に色もにほはぬ 百日紅 吾も恋ひしや日輪の日々
16
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西村 由佳里
今日もまた君を迎えに行くのだと洋服えらぶ梅雨の盛りに
3
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詠み人知らず
お別れはゴールじゃないと言い聞かせ一期一会の旅を続ける
3
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千葉 甫
問題を解きあぐねつつ無意識に前歯で噛んでいたピーナッツ
7
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詠み人知らず
キンドルで試し読みして別れ道右は図書館左これにて
14
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聴雨
久方の東雲迎へ彼の人にけふと云ふ日は来たであらうか
11
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聴雨
真つ暗な窓に森より鳥の音のさやかにともりつたへし朝
7
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KEN
窓いつぱい 北の十字の 明かり滿ち ハルレヤの聲 キラキラと散る
10
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KEN
行く先を 心で決めた 友逹が 微笑みかける 夜汽車の座席
9
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千映
少しずつ片づけが済む母のもの「ごめんね」という重い言の葉
14
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へし切
床に伏し ひと日を過ごす悲しさよ 老い身に応ふ 梅雨寒の空
17
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横井 信
積み上がるビルを遠目にまだ青い果実が揺れる単線の駅
12
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うすべに
ひとときの陽ざしがもれる梅雨寒に 暑さ待ちかね百日紅咲く
11
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蕾野
雨雲は降り出しそうにするだけで 僕を窓辺に閉じ込めている
6
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つばす
頰たたく雨の向こうに夕焼けが しばしの雨だれ聞くのも楽し
5
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コタロー
小々波に溢れんばかりの池の水生き物見えず柳が搖れる
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