遠井 海のお気に入りの歌一覧
卯月
マス目ごと色鉛筆で塗り分ける三歳娘の原稿用紙
6
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麻倉ゆえ
ごそごそと君がいた日を発掘し虫干ししては仕舞いこんでいる
3
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日向猫
おのおのの実生活や妄想を垣間見読めるうたのわ図鑑
18
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只野ハル
噛まないようにと新人アナに言うように錠剤を飲む母に言う
13
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falcon
ひと絶へし土に生ひくる夏草に滅びの呪文は風と過ぎゆく
8
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銀ねず
ビル風をはらみブラウスかがやきぬかつて戦場たりしこの街
11
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もやし
教わりし四の字固め試したく弟泣かす四畳半のリング
5
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ビビ
雲ひとつ無い今日の日に悼むのは雲の真下で潰えた命
15
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春琴
浴衣にて 君待つ宵の 面映ゆさ 仄かなる香の 消えぬ間に来て
6
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falcon
役人が書きしものゆゑまごころのかけらだになき首相のことば
6
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夏恋
原発の垂れ流しこそ詫びるべき地震予報は悪くはないよ
17
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なかはらやすひこ
我が子だとわからない母抱きしめて施設にひびく「ふるさと」を聞く
8
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詠み人知らず
打ち付けた体の痛みも悪くない心の傷は誤魔化せるから
2
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みなま
墜ちた蝉 差し出す指に縋り付き ヂッと飛び去る まだ死ぬもんか
17
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村上 喬
明け方に羽化を迎えし熊蝉の背にま白き光透け行く
19
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芦澤ノリコ
土砂降りの中で叫べば誰だってドラマチックに見えるのだろう
7
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みなま
曾祖母は裸足で倒れていたと聞く即死であれと願ふ夏の日
18
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日向猫
今日の日を記念日と思ふことなかれ ひとりひとりの命日なれば
38
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詠み人知らず
誰が為に歌詠むのかと問われればこのちっぽけな自分の為に
14
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inosann
ちらちらと飼い主見ながら歩く犬 何やら話しかけてるように
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