さるのお気に入りの歌一覧
ほたる
切り落とされ床に散らばるわが髪はもはや逢瀬の残骸となる
11
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まるたまる
白藤は池に映して悦に入り熟れた匂いを溢るるままに
7
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きりあ
穏やかな散文のように染み渡る三十一文字の隅で生きる
6
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きりあ
墓地に住む猫はロッシーニのキャットデュオ唄うのだろうか亡き人のため
5
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ふきのとう
機械化に夫婦で田植え励みおり家族総出は遠き昔に
6
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きりあ
あなたは臨終の枕元を飾る花を生前に決めて逝った
3
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只野ハル
幸せを感じた時に始まっていた不幸の兆しを見落とし
3
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ふきのとう
田植え作業終えし農夫は晴れ晴れと笑顔残して帰路につくかな
10
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加祢
桜咲くゑの間よりみゆ広き空悠々飛へる鳥の遠きに
11
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きりあ
環ちゃん元気だったと馴れ馴れしい兄の恋人中井貴一似
10
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加祢
篠に沿ふあを葉すずしくかたぶきて葉影のさゆる模様浮かべり
12
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加祢
ひと葉散り袂涼しき朝夕に機織る虫の声づしやかに
13
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加祢
おもちゃ屋に祝ひの品を選び来ていつしか我も夢中になりし
11
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きりあ
寒すぎてセロトニンとドーパミンが足りない春に蹴りを入れてる
10
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きりあ
虚々実々の歌を詠むこんなわたしを許せないと誰かがいう
9
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きりあ
書き写す歌の中にも冬があり春風を待つ心密かに
22
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まるたまる
声聞けば元気になるよと君が言う消えかかる火が明るく灯る
7
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卯月
へその左5センチの位置きりきりと痛む理由をネットで探す
4
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ふきのとう
天災のすさまじきにも子どもらの生きる笑顔に底力見ゆ
8
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きりあ
妹は兄の鷄姦知らぬまま菫の香り胸に吸い込む
5
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