檸檬のお気に入りの歌一覧
都詩
四十日の薬が終わりしお祝いと一口だけのワインに染まる
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栞
春物の衣装ケースのふたを開け想い出たちに襲われる午後
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風花
冷めた愛などにすがらず生きられたか 溺愛された人生ならば
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都詩
「回復が早い」と医師の言いたれば歩いて見せぬもうひと回り
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都詩
ゆっくりと日々の過ぎゆく療養に残る薬を何度も数える
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都詩
右足の爪が自分で切れる日を思いて今日のリハビリこなす
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都詩
瘡蓋になりし手術の傷あとを伝い落ちゆく十日ぶりの湯
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都詩
我もまた桜の下で死にたしと夢みたいなこと考えてみる
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都詩
指示されし殺菌ソープで身を清め未明の道を手術に向かいぬ
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都詩
「この脚」とハッピーフェイスの印付け医師は告げたり手術の開始を
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都詩
朦朧としたる意識の中に聞く我が骨頭の切られゆく音
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都詩
手術日の午後に始まるリハビリにそろりそろりと脚を下ろせり
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都詩
「祈ってる」と言葉をくれし人々に三日で退院せしこと知らせる
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都詩
故郷に桜咲きぬと聞きしより恋ふるその色三十年を見ず
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都詩
手術まであとひと月とひとりごち右脚引きて仕事に向かう
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都詩
サイボーグになってパワーを増すのだと手術を気遣う父母に言いたり
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都詩
関節の模型見せつつ説明をくるる手術医その細き指
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都詩
帰省時に初めて頼みし車椅子に押されて向かう空港ゲートへ
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都詩
二年を注射に凌ぎし股関節に痛み増し来て手術決めたり
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都詩
スーパーに私が並ぶとその列はいつも一番遅くなるらし
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