灰色猫のお気に入りの歌一覧
Chico
鈴木某袋綴ぢ 差し込めるとき 我ら同僚あへかに呻く
11
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Chico
「 袋綴ぢ? なら鈴木ですが。もう一度、あの、恐縮ですが、身分證拜見! 」
12
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恕道
生前に 母のレシピを 聞いたから 会いたいときは キッチンに立つ
11
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恕道
全力で 喧嘩のできる 喜びよ 全てあなたの 器のお陰
11
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恕道
算数も国語も好きは良しなのに二人を愛することは罪なり
9
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恕道
次々と 届くメールの 大津波 返す言葉も 流されてゆく
7
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恕道
夢枕 立つ亡き母に ありがとう そう叫んだら ボロボロ泣く母
12
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みん
いつだって 自分のことを 愛したい くせ毛の髪も 丸い身体も
13
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千映
歳重ねまだドンドンと友が増え呆けが近くに来たらキックす
13
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千映
歌を聞き君は涙をしたそうなそこが魅力と煽てあいっこ
12
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へし切
秋の陽はつるべ落としに暮れかかり火点し頃は なほ 侘びしかり
27
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たけくらべ
堪へ難き夜の静寂のなかりせば独りの秋も恋ひしかるべき
21
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千映
ポポという不思議なフルーツ口にしてこれが初めの最後と母が
14
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千映
若いねと君の煽てに気持ちよく乗れる吾は娘になった
12
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夢士
今もまた風吹きすさびガラス戸のヒューと鳴く音に孫怯え泣く
16
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矢車菊
かえでの葉拾えば思うあれきりになってしまった文通のこと
19
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なかしぃ卿
夜もすがらテレビつければ砂嵐カラーバーのみ我を慰む
5
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只野ハル
食介をしつつウトウト気が付けば母が皿に指を入れていた
13
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只野ハル
生暖かい南風が日本海を行く台風に吹き込む夜
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りんす
線路越し「愛してほしい」は渡れないよれた時刻表に爪をたてる
4
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