吉野 鮎のお気に入りの歌一覧
灰色猫
次々と人が死にゆく小説の悲しいページを折り鶴にする
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灰色猫
月の降る深夜零時のブランコは悲しみたちの置き場なんだね
20
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灰色猫
人生はサイコロみたい自らを自分の道に投げ込めるのさ
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大野 冨士子
長雨の空の隙間の階段を 降りてきたのは 場違いな蜘蛛
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大野 冨士子
小春日は立冬過ぎの話だで 小春おばさん 陽水だっけ?
10
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大野 冨士子
中之島 見上げるビルの根元には 黒い異臭の ニンゲンが寝る
13
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滝川昌之
百舌鳥の啼く雑木林に踏み入ればザクザク沈むワラビーブーツ
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滝川昌之
遠回りしたくなるよな月の夜は路地の屋台に特等の席
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inosann
「謙虚」という仮面を付けて淡々と攻めての急所を狙っている
23
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へし切
うすくこく籬の菊はむらさきに秋のゆかりを色にそめける
30
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へし切
がんばれと言わずに人に寄り添える孤独と生きるも悪くはないと
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へし切
見上げればまだ満ち足りぬ今日の月それでも十分きれいに見える
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藍子
病院の待合室の胡蝶蘭そこだけ華やか神経逆撫で
20
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藍子
風強し耐えてる稲の強きこと刈り取りの時今かと待ってる
14
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石川順一
明かり付く高速道路は植物が途切れる事無く続いて居たり
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半格斎
段々にたゆとう小蜂や菊の間の 蜜を探して殘り香の中
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ふじこ
声が出ず咳き込む我の肩さすり励ます幼子ちいさな気遣い
12
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ふじこ
母と子がそれぞれ離れ別教室 春からこれが日常となる
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ふじこ
笑い泣き怒り拗ねては甘えくる愛しき我が子3歳になり
12
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秋日好
抗がんの錠剤君を変えていく肌に張りなく蒼白過ぎる
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