詠み人知らずのお気に入りの歌一覧
恣翁
対の葉を伏せて ミモザは睡れるを 霧立つ朝に 未だ寝られず
22
もっと見る
恣翁
霧雨の空は 湖水に重く垂れ 不眠の朝ぞ 心に痛き
20
もっと見る
恣翁
湖碧く展開せるを 望みたり 吹き上ぐる風に 覇気を抱きて
20
もっと見る
恣翁
山独活の旬のはしりを 味はひて 血肉とせむ 春の息吹を
31
もっと見る
恣翁
部屋の灯を 反射させては 窓に積む 雪漂はす 青き光を
22
もっと見る
恣翁
水鳥の立つ音の方に 振り向けば 春は未だし 比良の残雪
27
もっと見る
恣翁
水温み 黒ずむ泥を縫ふごとく 一筋の澪 銀に光れり
22
もっと見る
恣翁
転寝の夢に 出逢ひし人の亡く 軒端の雨に 紫荊濡れたり
24
もっと見る
恣翁
海の色淡く 磯の香仄かなり 塩分さへも薄く思ほゆ
14
もっと見る
恣翁
君送れば 日暮れの寒さ 身に沁みて 再会すべし 晩花の頃に
15
もっと見る
恣翁
降る雨に 栄華儚き石垣は 花霞籠む 往時の儘に
12
もっと見る
恣翁
妄執を払ふが如く 絡み付く 女の髪を指先で摘む
15
もっと見る
恣翁
傘差さぬ 湯治の客の鼻先を 光る雨垂れ 滴り落ちぬ
26
もっと見る
恣翁
粧へる 菜の花畑の乙女たち よく惜しめかし 束の間の春
31
もっと見る
恣翁
路に舞ふレジ袋 手にコンビニへ 駆け 戻り来し女の好もし
18
もっと見る
恣翁
若き日に耽りし酒色 春の夢 詠めば さやけく甦りけり
24
もっと見る
恣翁
臆病で怠惰な君は 閉ぢ籠もる 居室の中の探検家なり
47
もっと見る
恣翁
啼く鳥に夜明けを覚り 仄白む 障子の色に 晴れたるを知る
26
もっと見る
恣翁
母の乳 曾って探りし我もまた 白髪頭で墓に額突く
14
もっと見る
恣翁
校庭の榧に混じりて 純白の 辛夷の花ぞ 陽に向かひける
26
もっと見る
[1]
<<
24
|
25
|
26
|
27
|
28
|
29
|
30
|
31
|
32
|
33
|
34
>>
[64]