桜田 武のお気に入りの歌一覧
滝川昌之
秋空よ輪を描く鳶を吸い上げてどこまで高くなる青天井
9
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灰色猫
深海をめざす鯨の目のようにもっと孤独になれますように
11
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灰色猫
秘めやかに鏡の世界へゆくやうに愛しき本へあなたは潛る
7
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ながさき
高額の 献金強いる 行為さえ あれば即座に カルトと指定
7
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ななかまど
銀行は敷居が高いと思いしも金行なればわれは使わず
8
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滝川昌之
甘い汁ここにあるかとカブトムシ東京五輪の理事に教わる
14
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へし切
今さらに 賄賂に揺れる五輪かな こころの空に秋風ぞ吹く
9
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へし切
ほろ苦き浮き世の風に 酔芙蓉 日暮れ待ちわぶ色気かな
11
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ながさき
蕾から 牡丹となりて 松葉かな 最期は「散り菊」、 人生なるか
9
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ながさき
くるくると 火花散らして 回転す ねずみ花火も 楽しみの夏
9
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ななかまど
老の影ふたつ揃いて極楽と椅子に午睡のわれと老猫
11
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ななかまど
秋桜の咲き始めたる畑中に夏の余韻のお日様の座す
14
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滝川昌之
しな垂れる向日葵に乗るカマキリは斬首の刑の執行官なり
10
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滝川昌之
高くなり峰とならずにちぎれ出しそれぞれの秋へ雲が向かえば
14
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灰色猫
鈴虫が眠りの鈴を終えるとき私の秋がまぶたをひらく
3
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灰色猫
貝殻に痛みをひとつ植へつける赤き真珠を味わひたくて
6
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茂作
二段飛び階段上る若者の 先には御社縁結びの神
11
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ながさき
惡人は おのれに背き しらじらと その場しのぎの 釋明をする
7
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ながさき
流れ去る 大河の中に うたかたの あぶくをひとつ 殘せれば良し
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滝川昌之
シャアシャアと氷を削る店先で擬音真似して鳴くかクマゼミ
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