吉野 鮎のお気に入りの歌一覧
詠み人知らず
夏と冬の間はさまる栞みたい秋も三ヶ月は有ると言ふのに
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詠み人知らず
昼さがり枯山水なまぬるく御佛おんまへ暫し微睡む
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詠み人知らず
古さびた御寺も古へ溯るほど生々しい色また彩かさね
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詠み人知らず
時々は砂ふふむ貝の後味と似通った歌よんで了ふ
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詠み人知らず
ヒィス這ふ野末あらぶる孤り児の終には己れ焚き尽す炎
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ふじこ
ガタガタと「我を入れよ」と主張する寒がりなのか北風小僧
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詠み人知らず
また一人名前が言えぬ友が増えそのうち我の名も忘れゆく
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詠み人知らず
焼きすぎたトーストはパパ幼な子に小狐色のママの愛情
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詠み人知らず
マニュキアのなき日の女子の指に見ゆ伸びたる爪の白き先なり
4
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詠み人知らず
コートよりジャンバーを着るジーンズの細くて長い脚の女子なり
4
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詠み人知らず
イケメンのダンスがうまいパフォーマー彼氏にいいがダンナになれぬ
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近江の人
タンデムの後ろのペダル漕いで行く見えない人も風を突っ切る
4
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近江の人
眠くなる程の鳥居をくぐり行き伏見稲荷の外人の群れ
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近江の人
同窓会当日までの長き事女子に戻りて思いあれこれ
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横井 信
穏やかに 踏切しまり 立ち止まる 葉っぱの落ちた 木の傍らで
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千映
四十年共に暮らした紅葉の木切った庭には新風が吹く
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千映
樹木の根相関図のごとあちこちに冬眠しながら春待ち続け
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千映
実家から米が届くという翁コンビニおにぎり買いに行く日々
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千映
火葬場の真っ赤なもみじに迎えられ焼かれた父の骨太かった
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金魚藻
他人の死を待つだけの日に疲弊れ、疲弊れきり、まだ、生きていてくれ
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