紫苑のお気に入りの歌一覧
松本直哉
由比ヶ浜に夕さりくれば波のおとたかくきこえて潮満ち来らし
4
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前田沙耶子
薄まったココアのような悲しみが始発電車に満ちていた朝
22
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浅草大将
浮かぶ瀬をあめより照らす七ひかり澱む小渕の底に届かず
8
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詠み人知らず
新米の炊き上がり待つ家族たち 神妙にして 猫は爪とぐ
20
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紹益
大臣を 辞任したとて 許されぬ 代議士辞めて 罪を償え
16
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松本直哉
貝殻のいちまいづつにペディキュアをぬりもてゆけり立てひざをして
1
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村上 喬
潮騒に腹抉られて空っぽになったらも一度君を抱きたい
21
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紫草
「ポトナム」を開けば膝に来る猫にそうかお前も歌が好きかい
21
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falcon
ひとくちの朝のカフェ・オ・レ手つかずの一日がある晴れた青空
16
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みなま
おでん炊く一晩寝かせ味染ます娘ふたりが明日は揃う
20
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村上 喬
反応を抑制するため触媒を加減するごと視線を外す
12
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村上 喬
秋の日の終わりに漂う秋刀魚焼く匂い促す家路につけと
13
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へし切
日の本の不二の高嶺に雪の降る御山美し秋晴れの空
25
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松本直哉
はればれと試験をはりてかへる子にたまご焼き焼く秋晴れのひる
6
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松本直哉
夕されば宵宮に灯のともされて稲穂をわたる風かぐはしき
4
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みなま
旅に出た筈の馴染みの猫一匹苅田の日向にぬくもれる秋
10
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詠み人知らず
南口セントノームで会う人と別れる人とロビーの 無音
8
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松本直哉
発熱のときは二重のまぶたとなる子を愛しみて氷をあてつ
4
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松本直哉
暁闇のなかを一燈また一燈ともされてゆく寺のしづけさ
6
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みやこうまし
恢復の見込めぬ妻の認知症 甲斐無きことと思はず構う
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