吉野 鮎のお気に入りの歌一覧
詠み人知らず
鉄筋の大森林を縦横に高速道路ゑさは何か
5
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詠み人知らず
短か陽に急かれて待てばヘッドライト私ひとり照らす猫の眼
7
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詠み人知らず
終電も終バスも秋ひとしほに車内灯みおくる独り
7
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ふじこ
誰も居ぬ部屋で「おはよう」声に出す凍えし空気かすかに緩む
16
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とはと
寝かせ耳聞かず丸まる胴の主猫のタマとて独楽は回らず
5
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とはと
居らぬ間に炒ればお喋り面々の鬼は役捨て豆が溢れる
5
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桜田 武
巡り来る誕生日黄昏て直に喜べず黄泉へ一歩と思えば
5
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桜田 武
伴侶なればと気遣う我和室で爪弾く筝曲にテレビ音絞る
7
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滝川昌之
干されてる蒲団が温く見えるのは家族と冬日の大事なところ
25
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秋日好
三様のまじない届くそれぞれに心の深さ湿布に変えて
16
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秋日好
三匹のフタコブラクダはトラックに近づいてきて鼻息かける
11
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秋日好
枕から羽毛引き出し飛び散らせ窓から君を荒れ野に誘う
15
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秋日好
フッサールが分かれば「卒論期限切れ」うなされなかったこの三十年
12
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秋日好
脳の中「うろ」があるのが判ってるそこ通る度思考白濁
14
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半格斎
役目終え迎える春まで休むべく 庭隅の薔薇に冬囲ひする
19
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日置鳩子
地に眠り今後ひと目に触れずとも遥かなれや弥生の土笛
20
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日置鳩子
傷ついた心を凍土にビルを建て東京だとはあわれ世の中
14
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日置鳩子
しずかなる時を曳きて寒昴手押し車の影渡りきる
15
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へし切
うつせみの借れる身なれば何惜しむ君なきあとを如何で生きゆく
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石川順一
シェービングフォームで髭をそる夕べ豆大福を一個食べたり
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