藤久崇のお気に入りの歌一覧
詠み人知らず
ぬばたまの 黒髪の下にこもりたる 体温ぬくし 潜りし指に
19
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虹と星
「未使用の風と光はいらんかね」カーテンごしに朝の口ぐせ
9
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へし切
散りぬとも香こそあはれ梅の花 恋ひしき人ぞ思ひ出でける
29
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灰色猫
今日もまた海にはなれない雪を抱き小夜へと消ゆる幽々たる曇天
23
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灰色猫
整列す騎兵隊の前酋長は槍を地に立て死地に向かえり
16
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灰色猫
一夜だけ本音のささやき月光を愛してひらく月下美人は
31
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灰色猫
神様の合図とともにぼくたちは青き地球に躍り出たのだ
23
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林林
「風よ吹け」叫ぶ稚児らは校庭の砂が渦巻く嵐に揉まれ
26
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林林
「大丈夫?」あなたが訊いてくれるからその瞬間に大丈夫になる
37
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千映
一夜だけ君のこころよ飛んで来い吾にぶつけた辛さ還すの
16
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ともゆき
道に伏し 出血止まぬわがために 手尽くせし人 名さえ知らずも
21
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千映
ベレー帽虫食い穴は皮製の花一輪で可愛く見える
22
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野々花
吹く風の色さえ淡く変えながら名もなき花の憂いが揺れる
27
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秋日好
不規則な呼吸に心乱されて何もできずに寝顔見つめる
29
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千映
君くれたシャコバサボテン何思う昨年たった一花咲けり
19
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絮谷新
涅槃西風載りて伸びゆく白球を追ふ少年 頰うらうらと紅
24
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詠み人知らず
名も知らぬ道行く人の親切に 謝してぞ誰そに恩送りせむ
29
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まあさ
春の色 持って行きたい 春一番 乗ってあなたに 会いに行きたい
25
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己利善慮鬼
加湿器と暖房だけが優しさの二月某日更けてゆく街
14
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詠み人知らず
ふわふわと宇宙を歩く女の子 タイトな胸に 埋もれたいのだ
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