吉野 鮎のお気に入りの歌一覧
千映
嵐山笹の葉音の響く町山荘紅葉の色は如何か
10
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千映
また一本縫い針消えた母の指感覚鈍る針はどこかに
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人三昧
風花の 手に落ちぬ間に 失せにけり 早逝の友 霜月の空
9
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コタロー
新鮮な秋の空氣を胸一杯吸つては歩く空は蒼色
17
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コタロー
雨粒を少し殘した朝顏が日の出を待つて大きく咲きぬ
11
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コタロー
坂道を自轉車漕いで登りゆく學生襟を口まで上げる
17
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コタロー
樹々に生る名前も知らぬ大きな實今か今かと收穫の秋
9
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とはと
片っぽの編み棒渡した妹の毛糸乗る籠正午と揺らし
8
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日置鳩子
金曜に仲良くなって月曜に他人に戻るその繰り返し
3
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日置鳩子
裏側に思いを馳せる人のなき月の差す銀の邪馬台国
14
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とはと
真向いの白が占め窓景に住み広げ絹引く枠と数枚
4
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とはと
皺を生み掴む力に衣は云い笑う赤子に釣られ口角
5
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詠み人知らず
人の意を量れぬことぞ悲しかる 気配りすれど恨まるるとは
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詠み人知らず
編む人等の考え方は実に自由 広辞苑とは規範にあらず
13
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詠み人知らず
シャツ越しに柔き感触伝ふらむ 腕にぴったりふくらみ着ければ
14
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詠み人知らず
もみじ葉のシャラシャラ揺るる陽だまりに欠ぶ猫見ゆ 長閑なりけり
15
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灰色猫
破壊する使命を生きる怪獣に全うすべき死に様を見る
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灰色猫
怒りという楽器を生きた十代は恥ずかしいほど魂でした
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灰色猫
0点の答案用紙に書いた名を修正ペンで出来杉君に
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秋日好
関わって傷つけること沈黙し危ぶまれること何れも苦し
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