時計台のお気に入りの歌一覧
茂作
あかあかと春の夕暮れ若菜摘み 終へて連れ添ふ媼のカート
11
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桜田 武
避難所でパン食むウクライナ女性平和な幸のパンと違うはず
6
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桜田 武
着信のスマホ取る嬉しそうな声孫待つ婆ばのトーンの妻
6
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桜田 武
家で待つ秋田犬哀れウクライナ露に殺されし女性主の無念
6
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へし切
かたはらに 夢の枕を添ひて寝ぬ 恋しみ妹をふと待ちかねて
8
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横井 信
若鳥がさえずりながら越えてゆく川のみぎわの揺れる花びら
9
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ななかまど
日に焼けし畳しだいに擦り切れぬ震災を知る証人なれど
8
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滝川昌之
許されて造幣局を通り抜け刷り絵ではない花の回廊
12
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茂作
禪室に枝を運べば華やぎて 佛生まるる今日の集まり
11
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へし切
アスファルト舗装の隅の すみれ草 けなげに咲きぬ 小さき命
12
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KEN
見えぬ物 求めて 人の集ふかは 風を染めつつ 散り初む花に
9
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へし切
春の野に 蝶は自由に空を舞ふ 人は境をつくり争ふ
14
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只野ハル
花筏流れの中の石の上亀の甲羅も花びら乗せる
9
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へし切
凄惨な 人を人とも思わない 事を為したる人は 人でなし
8
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ななかまど
無惨にも破壊されたる街並みを見つめる人の背が包み泣く
14
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滝川昌之
チューリップ覗いてみれば戯れの丸花蜂がパウダーまみれ
15
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茂作
はしやぐ聲諫める聲が聞こえてる 湯氣の向かうの裸の親子
13
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詠み人知らず
年老いて 自分らしさを 試される 色味の映えぬ 殻を破って
5
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ななかまど
花びらの薄き日影の背戸道を猫も往き来す桜の日向
12
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滝川昌之
口開けて親の燕を待つような妻の出かけた日曜の午後
13
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