山桃のお気に入りの歌一覧
Kantの娘
手袋をくれればそれですむものをかじかむ指を悼むそのひと
6
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Kantの娘
手慰み埃まみれの硯もて如何にぞなぐる暮れの短冊
3
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詩月恵
皮手袋はめて強がる意地を張る温もりなんて欲しくないから
10
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只野ハル
質量を持つ寒さの中背を伸ばし生く北に暮らす人々
3
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只野ハル
澄み渡る冬の夜空星から届く遥か昔に生まれた光
6
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只野ハル
充実感などなくて終わる今日に格好を付けさせてやらないと
6
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只野ハル
忘れられたじゃがいもが抗議の芽を出す台所のダークサイド
6
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只野ハル
当てた手に痛み和らぐ心地して手当と云うを思いておりぬ
6
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只野ハル
全然似合わない晴れた空滲み出す不安と届かない思い
6
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只野ハル
花溢る野辺の小道を行くようにうたのわに満つ歌を読み生く
7
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只野ハル
日常の内と外ただ映すよう書き留めここに生きた証が
7
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只野ハル
夕暮れにひとり言する今日の日をポケットに仕舞い込む帰り路
9
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只野ハル
街はヒト・モノであふれてその中に疎外と違和を引きずるわたし
8
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只野ハル
雨音に目が醒めて少しずつ思い出してゆく自分のかたちを
9
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只野ハル
またひとり一人独りと歌に詠む自分だけの部屋昨日今日明日
11
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只野ハル
綺麗ごとも絵空事も詠えない荒んだ思い満ちる夜には
10
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只野ハル
そうだ不幸だ絶望するほどではないが誤魔化せるほどでもない
12
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只野ハル
夢醒めて夢路に戻る標なく思いそぞろに白みゆく窓
14
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只野ハル
短歌とは 流れるように歌いつつ 流れず心に留まりしもの
19
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白亜
また一つ 浮かんだ言葉 並べかえ こころの模様 編んでおり
8
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