デラモルテのお気に入りの歌一覧
たけくらべ
陽の目見る桃の節句を待ちわびて押入れ奥の内裏雛かな
13
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恣翁
「買ふてくだぁ。 香箱蟹は要らんかねぇ。」 霙に 合羽のおばちゃん喚ばふ
23
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野々花
降り出した雨が心に染み込んで私ちょっぴり泣き虫になる
16
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月虹
泣きながら僕らは生まれ出でそして涙の中でさよならをする
30
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林林
わがこころ水晶のやうに透きとほる熟れゆくあなたの心に觸れて
26
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林林
「私多分一生独身だと思うそしたら小さなおうちに住むの」
28
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村上みお
おめでとう 春をよろこぶ声かしら 甘やかに咲く 花の言祝(ことほ)ぎ
5
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村上みお
しめじめと雨の音きき目をつむる花粉(はなこ)の舞は今日はおやすみ
10
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村上みお
つきたての お餅のように とろとろの 眠たげなる児 そっと抱える
13
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舶女チェルシー
ゆるり呑むウイスキーの底沈んでる 琥珀となった過去の云々
10
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舶女チェルシー
夜明け前 星座になった六千の魂見上げる一・一七
16
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舶女チェルシー
決断をしたためる日は冴え渡る夜空に紺のインクをもらう
28
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舶女チェルシー
ちょっとしたえこひいきでも血を流す苺は女子の嫉妬の化身
9
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コーヤ
そそがれる陽射しに温もる蕾む梅ゆるりゆるりと花びら広げ
21
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新座の迷い人
繭を煮て 祖母が糸口 探し出し 糸取り出来て 機織りをする
17
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コーヤ
香り立つ瓶にさしたる一枝の梅と語らう寛ぎの昼
30
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恣翁
吸ひ止しの煙草の灰は 灯に白く光る畳の目に零れ落つ
21
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ながさき
一身の 安堵思わば 先んじて 四表の静謐 祈らん者か
29
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詠み人知らず
なごり雪散りゆく時を惜しむがに山茶花の花やさしく包み
22
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恣翁
蝋燭の香を吸ひ 紅き唇の 提灯吹き消し 「死なむ。」と囁く
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