月虹のお気に入りの歌一覧
灰色猫
別れの儀つめたき父の頭なで花では足りぬ感謝があふれ
32
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灰色猫
亡き父の遺影の写真を探せどもいつでも父がシャッター役で
40
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幸子
水撒かれアスファルト濡れ立ち上る匂い、涼風 いつかの夕暮れ
16
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滝川昌之
あきらめて拭いもしない額からごみ収集者の汗に敬礼
25
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聴雨
蝉しぐれ降る道に立つ蜃気楼ゆける日傘の白はまぼろし
17
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KEN
路渡るわらべの笑顏見送りつ地震の知らせラジオより聽く
13
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己利善慮鬼
散る花のひとひら君は口付けてそれさえ春の夢の確かさ
4
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恵
見上げたる今宵の月は半分であの人の様に優しくもあり
15
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詠み人知らず
白兎二圓切手を拔け出して里へと歸る童話が慾しい
5
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千野鶴子
この雨が止まぬ呪いをかけようか晴れたら君は行ってしまうから
5
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横井 信
傘を打つ雨のリズムに包まれて列車の音はそっと近づく
20
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クロネコ
恋い渡る 星の川丈浅ければ 深まり知らぬ 焦がれし想いは
9
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コタロー
梅雨入りや庭で見かけた三毛猫が雨に濡れつつてくてく歩く
4
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詠み人知らず
あの人が座ったあの日を置き去りにしてきたベンチの 赤が剥がれる
7
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詠み人知らず
水涼し 指又流れし川底の 澄んだ光を蹴り出し候
6
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西村 由佳里
夜空ではこんぺいとうがまたたいて私は絵本の扉を開ける
6
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灰色猫
生まれ来る死にゆく時も祈りあり愛が無力でありませぬよう
31
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へし切
子ら巣立ち がらんと 広き我が家かな 彼方此方のこる思い出の跡
23
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聴雨
やは肌にやをら紅さす乙女子の恥らひに似た青き梅の実
15
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石川順一
旅戻り左の肩甲骨辺り忍び込まれた鈍き痛みよ
16
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