詠み人知らずのお気に入りの歌一覧
日向猫
静まった空気の中で本たちの 呼吸整う 高き天井
22
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詠み人知らず
ぽっこりと小島のように浮いた雲 「おーい雲よ」と呼べないわたし
11
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デラモルテ
眞夜中に車走らせ驅けつける友の訃報に取る物も取り敢へず
9
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日向猫
降り注ぐ露に震えた妖精がのびやかに舞う羽根煌めかせ
18
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へし切
咲く花も散る花と知ることわりを思ひて己が生き様を問ふ
48
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みやこうまし
御所の冬花の途絶えてひそまれど天に向かいて松の萌えたつ
14
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inosann
人間に「良いところだけ見るんだよ」と諭しているよな見えない月が
20
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日向猫
なにか喉に背中に腰にぞわぞわと得体も知れずひっかかっている
20
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みやこうまし
春いまだ梅が枝穂を突き立てて空かき回す陽光よぶがに
14
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デラモルテ
久方に晴れ間の見えて清々し春陽煌めく雨水の滴
17
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へし切
染め上げば朝日と紛ふ君やたれ問へど答へぬくちなしの花
25
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inosann
夢だけをすれ違いざまくれるひとと永久の生きがい分け合う妻と
14
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日向猫
要らぬもの見たくないもの余さずに黙って呑み込むダストボックス
24
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みやこうまし
ひと荒れて和めば時雨おとなしく春を身ごもり春雨となる
17
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へし切
遣る瀬なく一年毎に歳をとり染まぬ区別を受くる身となる
21
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inosann
父のこと思い出しては懐かしむ遺影に隠れし怒りし顔も
17
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日向猫
いつの間に整地されたか倉庫跡 枇杷の古木も無惨に失せて
15
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inosann
さざ波が春の陽を受け飛び跳ねてキラキラ光る駿河の海に
21
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日向猫
噛み過ぎて短き爪の次男坊 もっと自分を許して良いよ
30
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デラモルテ
望月の過ぎて見えざる十六夜に躊躇う春の止まぬ雫音
22
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