滝川昌之のお気に入りの歌一覧
詠み人知らず
人はみな忘れる生き物。そのために、火曜と金曜、燃やすごみの日。
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日置鳩子
泣いている子の独裁者となる日までシッカロールの夢でおやすみ
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葱りんと
なんでまた ミソヒトモジに 気持ち詠む はみ出た想いを 引き受けるは誰?
11
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ラベンダー
滝目指し 色染まる木々 坂道を 歩く冷気は 澄み切なくて
17
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葱りんと
歌友の ステップアップに 凄いなと 素直に思うし 熱もいただく
11
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葱りんと
触れるのを躊躇うくらいのベタベタに 思い出すのは 銘菓「よいとまけ」
7
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夢士
高層のビルより眺む外は雨内は華咲く青春時代
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葱りんと
無花果を 見るも触るも 初めてで 正解はどれ? ベタベタと共に
9
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日置鳩子
胸奥の水琴窟を響かせて夜明けの博多駅南二丁目
9
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日置鳩子
一休のように最期は喚くのか崩れ落ちる刹那の線香
8
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ななかまど
戦死した祖父への思い詠むノート母の残した涙が一つ
10
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鰹鯨
二年後の「バイバイ」のあとのコンビニの遠い夕陽へ滲む秋風
8
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関山里桜
朝日だに届かぬ美術室の隅 やっと交はしし軽き口づけ
7
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横井 信
ドアを開け ドンと一歩を 踏み出せば 澄んだ空気に ほころぶ笑顔
13
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横井 信
天高く ちぎれた雲が グルグルと 鳥のさえずり 伴奏にして
10
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千映
少しずつ東北の味になってきた長き経歴嘘はつかない
17
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へし切
秋風の身に寒ければ 夢一夜 去りにしひとを思い寝にして
26
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内藤芽亞
朝早く庭に敷かれた薄雪にどうやら猫が穴開けたよう
8
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とはと
同衾の果てにからから鳴る胸に立てる爪先加えず漁り
8
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内藤芽亞
休日の私の予定を秋雨が洗い流してただの人にす
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