滝川昌之のお気に入りの歌一覧
コタロー
白鷺の一羽飛び來る雨の中池の岸邊で餌を啄む
11
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コタロー
降る雨の隙間を縫つて鵯の聲喧しく屆きをるなり
9
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コタロー
雨降れば姿現す蝸牛壁を舐めつつゆつくり進む
13
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コタロー
しとど降る雨に濡れつつ惠比壽樣御茶を半分殘してをりぬ
12
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千映
あちこちと出歩くたびに歌詠めるそういうことが厳しくなりて
15
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へし切
ひとり聞く時雨るる音は悲しかり人のこころを侘びしめて降り
22
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とはと
半紙置き浸す畳間擦れるハネつづく墨魚と顔出す面
5
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萱斎院
くやしきにさしもあらじと秋の風 知らずがほなる野の仏かな
9
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内藤芽亞
古本の五十二ページにに挟まれた押し花に残る想い出の香
9
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藍子
秋の空見上げて暫し考えるあれはキャンバス一筆描きたし
17
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藍子
秋風に髪を揺らして佇むと彼方から来る恋を予感す
17
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ユキ
人は皆 完成しない 幸せの 最後のカケラを 探して生きる
12
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日置鳩子
こんこんと遺物に一日向き合いて宮殿になりゆく考古学者
13
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こぐまじゅんこ
お神輿が太鼓ならして通りますはるくんウキウキ傘さしみてる
8
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あゆか
土倉から古文書が出て日本史の教授の師走今日から開始
18
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あゆか
高速がうちの畑を通るそう神社と寺と人家を避けて
14
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詠み人知らず
光だけ溢れてゐても眩しくて何も見えない闇と同じ
9
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詠み人知らず
片隅に影うづくまる人の繭つひに手も足も溶け失せ
6
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詠み人知らず
ラムプ宿ほかげ揺らげばラスコォの壁画さながら影たち騒ぐ
11
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詠み人知らず
影を曳く影に曳かれる一人ひとり勝手な犬の散歩さながら
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