灰色猫のお気に入りの歌一覧
秋日好
君の手の感触今日も更新し何日何年ともに生きていく
22
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中野美雄
島の椨の 森をいゆけば 切岸に 見放くる海を 虹立ちわたる
9
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石川順一
ゆっくりと起動され行く鰯雲南アルプスヒヤシンス畑
21
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秋日好
骨の髄煮込んでチキン出汁に足しきみの行く道楽になるなら
15
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ななかまど
疲れきて窓あけ放ち横たえば満月の光万物を癒やしぬ
6
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夕夏
かんがえるあしのないますこみぽりすきくだけやぼのていたらくなし
4
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千映
久米明声優界の重鎮は「家族に乾杯」翁の癒し
11
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新座の迷い人
ラジオ聞き アイスクリーム 話しでて 古い思いで 懐かしく聞く
11
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inosann
あきらかに信号無視して抜き去りしついぞ覗き見るドライバーの顔
21
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詠み人知らず
辿りては抑えがたかる愛しさに 遣らん方なく袖濡らしたり
14
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詠み人知らず
ジャッキ差し ダルマ落としをするがごと ひと階層づつ ビル沈むがに
14
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詠み人知らず
股ずれをおこさぬものや 逞しき身体支える きみが太もも
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詠み人知らず
常しえに睦みたきかな 貴腐人の骨の髄まで 子猿舐るべし
9
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詠み人知らず
組垣に這ひたる蔓の緑濃く 夏のものにて群れ生る苦瓜
14
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び わ
新しきギターてにいれ弦ふれる「不安なのかも」ブルンとうなり
10
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吉野 鮎
朝未だき窓を入りくるすずかぜの髮やわく撫づ ひぐらしをきく
13
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吉野 鮎
野分過ぎ東雲の空かなかなの聲 微か風風鈴を搖る
13
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吉野 鮎
涼風の清し未明を微睡める汝の腕の中ひぐらしをきく
17
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吉野 鮎
汝が首をかつ切るほどのひたくれなゐもたぬしづもり哀しき捩れ
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吉野 鮎
ひとときの髮の亂れを汝の指のつたひゆく宵遠雷つづく
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