水月のお気に入りの歌一覧
詠み人知らず
あの花のうすくれないの情念の顔して少女は口をつぐみて
12
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詠み人知らず
鷹揚に老いの恥まで赦すひとその鼻の嗅ぐ天の気配は
9
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詠み人知らず
踏み込めぬ下草生ふる春山の深くへたづねよ楝の孤悲を
13
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河のほとり
山ふかき誰がさびしさを知れよとか霧にほのめく里のともし火
13
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河のほとり
散りゆけば秋の木の葉ぞゆくへなきみ山おろしの風のまにまに
16
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雪柊
四年前 六花眺めた嬰児は真赤な頬で雪と戯れ
13
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雪柊
これからは毎年雪を見るたびに君の生まれた冬を語れる
19
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ななかまど
書き終えて赤いポストは寒の底凍てる音してハガキ飲みたり
14
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石川順一
降り出して風花程度が吹雪き出し嵐となって積もり行きけり
13
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行中納言中将知師
春の夢の白梅の香は流れつつ 目のさめるともなほ残るかな
6
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行中納言中将知師
あけぼのに聞けばまた思ふほととぎす 朝日に恋を誓ひけるころ
4
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行中納言中将知師
望月をうち眺むればふるさとの 思ひ人もぞ月を望まむ
4
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行中納言中将知師
あはれとて散りまがひける山桜 わが袖におき匂ひなりけり
3
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び わ
雪原に恍惚とした月しぐれ闇の地平にワルツを奏で
9
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夢現
並木道 白く染めたる 粉雪の落ちる雫ぞ 清さかくべつ
4
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銀
あのひとの水分だったかもしれぬぼたん雪降れわたしへとすぐ
8
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詠み人知らず
雪積もる 赤いポストへ手紙入れ 届いた貴方の 体温想う
11
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滝川昌之
枯渇した井戸から掬う水もある たとえば生家の記憶のような
23
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へし切
静けくも夜もふけゆけば夕闇の誰が泣く空か六花は散りける
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月虹
凍てついたアスファルトに降つ街灯り孤独を消し去る力をください
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