絮谷新のお気に入りの歌一覧
果禾緒
雨降りを喜んでいる 植物と私はしっとり静かに濡れて
5
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果禾緒
背を寄せて静かに雨に濡れているただそれだけの雀のカップル
9
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千映
笑い壺 母と娘でわかるもの爆笑多くてこれも疲れる
16
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夢士
夕暮れて頬に冷たき香る風弥生一日咲く沈丁花
20
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詠み人知らず
冬を脱ぎ 君は春へと駆け出した 解けた指の隙間が寒い
18
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詠み人知らず
男たる心もち折 女の心出す事できず 誰も解すまじ
14
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詠み人知らず
うるせえな 頼りないのは事実でも 子供じゃねぇよ 言えればいいのに
13
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詠み人知らず
箱テイッシュ 努力認める言葉受け 歓喜ひとしお 涙とまらず
15
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詠み人知らず
如何にぞや 子猿の文字の不思議なる 問ふ里人に指南申せり
14
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葱りんと
埃舞う風も雪融けぬかるみも 弥生の言葉で 許せる一日
17
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夢士
嫁ぐ子の雛持ち往きしこの部屋の弥生の風や香のみ流るる
21
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果禾緒
起こさずに眠らせたまままた一年ひな人形にわがサガを見る
6
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果禾緒
まだ寒い風にさらされ咲いているナスタチウムの陽の色の晴れやか
6
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へし切
春の夜の雨しめやかに沈丁花やみのさ庭のなかにかほれり
26
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灰色猫
香りたつ金木犀はつぼみ閉じしばしの冬を強く生きらむ
19
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灰色猫
白肌は青き血潮を透く見せで火輪を受けし夏を待つらむ
18
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灰色猫
きみの手の冷たさ痛し温めてあげたくなるの寒波の夜には
19
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灰色猫
一夜だけきみのこころの懐に破れた恋を流しにゆくの
20
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灰色猫
陣屋にて忍び音を吹く敦盛の最期を知るや青葉の笛よ
23
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吉野 鮎
頬撫づる風のそよぎのやはらかき櫻先枝の膨らみゆるむ
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