詠伝のお気に入りの歌一覧
秋日好
鉛筆でサンキューと綴る五歳児の踊る文字見て微笑む夫
23
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秋日好
特別な名前ひとつを身の内に過ぎゆく男をやり過ごしている
17
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秋日好
いつのまに齢が二才も繰り上がり歌待つ吾の片思いかな
16
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秋日好
修繕の経費は一千二百万朽ちゆくものは吾と温室
16
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秋日好
同性であるせいなのか親友の浮気が許せないでいる夜
15
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秋日好
夕陽さえ浄土にその身横たえてよるべ無き吾を闇に置き去る
18
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秋日好
黒髪も頭も長きその指に預けて懐青き文あり
14
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秋日好
ふと思い出したかのように色づいた林檎三十 夫と数える
21
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秋日好
しとしとと雨の日曜色づく実響くピアノはリュウイチサカモト
19
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千映
青空が見えぬ寂しさ洗濯の衣類も知ってる乾燥室で
9
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くらら
どこからか ひらひら ふわふわ 紋黄蝶 花は少なく 風は冷たく
20
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松本直哉
髪くろく睫毛のくろき女童の墨にて書きし二文字「質実」
11
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黒
「だからなに」と言うほどのこともないけれど五十音さえ「あい」からはじまる
17
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鴨ミール
氷です割れましたからわかります玻璃の君には優しさも火で
3
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鴨ミール
今日の日も呼吸のふりで泡を吐く明日も明日もずっと深海
7
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鴨ミール
さよならを始める君のやさしさよ 別れはとうに仕舞った後で
3
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鴨ミール
「生」が喜劇であると同時に「生活」は悲劇であると心で思う
2
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鴨ミール
窓際に仔猫のように寝転びて一顆の砂糖のごとく溶けたい
16
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もなこもち
このパンの賞味期限が今切れた午前零時の台所にて
7
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灰色猫
君の名はわたしにとって優しさと同じなんだよ夜空瞬く
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