遠井 海のお気に入りの歌一覧
恣翁
家族だに思ひ出すまじ 逝きたらば 遺りし形見に偲ぶ以外は
17
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ビビ
温かくこの耳ほぐす母の声 受話器を通る私の名前
8
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備前 大輔
オリオンに願いを述べた夜の記憶凍てつく程に彼方に遠い
5
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夏恋
つまらない腑抜けた歌しか詠めぬときわたしの恋は満たされている
13
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いちにのパッパ
「安静に」その一言の簡単さ我が家において成す難しさ
4
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沙枝
養って頂くだけのこと私しておりますと背筋を伸ばす
6
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ビビ
頃合いの蒸かした芋を手に掲げ胃袋全て捧げる覚悟
5
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パープル
北斎の冨士の高嶺の紅よりも海女に絡まる赤蛸が好き
5
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恣翁
夕映えに染まり 片膝立てし裸身を横たへ 君は余韻に漂ふ
19
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詠み人知らず
「めいげつ」はゆっくり肥大していまにみんなをつれていってしまうわ
12
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夏恋
まんまるで優しげで柔らか穏やかで君のような月だねだなんてキャッ
9
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祐鈴
「ズコーンってなったらガガガて言い出して」きみの言葉が理解できない
5
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紫草
口閉ざし夫は隣の部屋へ行くわかり合うこと投げ出すように
21
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ふきのとう
名月を盃に映して愛でる夜静かな庭にこおろぎの鳴く
16
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律春
ありがとう ほんとは最後に少しだけ 伝えたかった指先の熱
4
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只野ハル
月並な月の歌しか詠めなくて頬杖をつき溜息をつき
13
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芳立
名月をうつす鏡がほしいのと君が言ふから掘つたみづうみ
12
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いたち
月なんか見てどうこうと言えるのは異性のあそこ見飽きたからだ
2
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おおしまゆきこ
真昼間の空に張られた暗幕にまあるい穴があいているよう
9
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みなま
名月に照らされ愛犬と歩く道どこまで行っても独りじゃないよ
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