詠み人知らずのお気に入りの歌一覧
水月
モノクロの恋の抜け殻抱く我に花はくれない舞い散る幻夜
17
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灰色猫
風でした時の流れはフルートのなかを流れる旋律でした
18
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灰色猫
屋根裏でまどろむだけの風たちを小窓をひらき空へ導く
21
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吉野 鮎
うす雪に庭つつまれて落ち椿眞紅まとひてつらつら眠る
17
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吉野 鮎
落ち椿二輪三輪雪の庭そこもとに艷ほのと妖かし
17
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吉野 鮎
梅二輪冷た夜の闇にほの浮きてかそけき白の香の馥郁をきく
20
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吉野 鮎
かさはなは生れぬ水子のにほひして儚けにとけてゆるきなき疵
14
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横井 信
乗り継ぎの ホームの移動 焦らずに 力の抜けた 踏み出した足
12
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夢士
空青し蝋梅の香の漂ひて遠き昔の君の面影
15
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夢士
五十年経ちて思ひ出語り合ふ鎌倉山の除夜の鐘の音
17
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詠み人知らず
星も また花もなつかし明くる夜は銀河にながるる一片をなせ
12
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詠み人知らず
おとしもの拾うくらいの優しさの満ち欠けをする月とティーカップ
17
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恣翁
消え残る吊り灯籠は 夢醒めて 風睡れるを 寒気立つなり
19
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ななかまど
雪とけし庭に忙し寒雀あそびたいのか垂り雪また
11
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灰色猫
流星のかけらをたくさん拾っては彩り香る宝石箱へ
17
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灰色猫
銀色のオペラグラスで見る星は語り継がれる母なる神話
18
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石川順一
温室のベゴニア外は雪積もり肉の脂身寄って来る鳥
11
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へし切
しらしらと明かり障子に人もなく老いさびし香の蝋梅の花
27
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滝川昌之
定刻の通過電車の案内が今この街の無事を知らせる
27
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夢士
雪の原春待ちきれず顔を出す野の花の芽の姿愛おし
17
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