恣翁のお気に入りの歌一覧
五穀米
山の端に陽の落つるとき寄宿せる風呂に憩ひぬ夏の清らを
8
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桜園
合歓の葉を開かせてまた閉じさせて心癒せり梅雨の晴れ間に
15
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りも
くたびれたネオンライトに映し見る街の悲鳴と微かな狂気
1
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りも
カラカラとラムネの瓶のビー玉と共鳴してく私の心
3
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詠み人知らず
もしかしてあのお方では そのお歌懐かしい風吹いてくるので
4
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鹿男あほでよし
ひま という言葉で正当化ができるくらいに軽くなったセックス
4
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うめこ
スカートの更紗の色や梅雨寒を蹴散らして行くくるぶしの白
7
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あき
雨色の小さな鞠が散らばって止まったような紫陽花の道
26
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詠み人知らず
拍手を打って祈るは君と子の しあわせだけに止めています
9
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五穀米
一日中一年中とも稼働可を掲げて季節を忘れゐし部屋
4
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五穀米
ジャム食すことのなくなりマーガリンも止めんと思ふ和食にぞせん
4
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詠み人知らず
腰骨をせっつくような欲望を 巧く隠してあなたを見てる
21
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桜園
雨含む苔やわらかき菩提寺の石の仏にあたる木漏れ日
15
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桜園
長雨に水ます池に束の間の夕光映えて暮れてゆくなり
7
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横雲
半夏生白き葉と花水の辺に笑みし人あり髪梳る
7
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るるぶる
静寂を老母と聴きいる濡れ縁に北斗の柄杓は時零しいる
8
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更紗
振り返り たくさんの人のやさしさに教わりながら生きてきたと知る
3
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やんや
火葬場の煙突の上するうりと神の降ろした白い釣糸
5
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falcon
樟かをり風はつてなむいく昔越後上布にうつる木洩れ日
13
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あまおう
気だるさを預けるうなじの重たさときみの吐息に似た熱帯夜
19
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