滝川昌之のお気に入りの歌一覧
夢士
水音を立てず抜き足忍び足凍てつく川の白鷺一羽
15
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コタロー
道程を己の尺度で捉へてはナイフは人も己も裂ぬ
5
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コタロー
旅半ば峠を越えて雨嵐耐へて進まん母なる下へ
6
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コタロー
誘惑の脇道逸れて歩きつつ後ろを見れば子犬一疋
7
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しげ
やせ我慢した奴だけに立ち上るなんともいえぬ凄味と色気
8
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コタロー
道半ば「少し休んで行かないか」「雨は降り止み明日は晴れるね」
6
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恣翁
数珠を揉む 清かな響き緩やかに 夜籠る堂に 厳かに冴ゆ
15
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コタロー
坂道や砂利道避けて來たけれど今日は歩かうこの水溜り
8
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萱斎院
春来ればいづれうつろふ色ならば 結びこめたききみが言の葉
16
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河のほとり
晴れ間なき軒端の空にながめして昔を思ふ袖ぞ濡れぬる
11
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詠み人知らず
脳のなか物語吐く泡が満ち胸中は恋を塗る花が散る
13
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只野ハル
一心に兄を支えし弟も後追う如く星月夜へと
11
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詠み人知らず
深層に降りくる白の流星の遠い昔の光とマリン・スノー
10
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ななかまど
若者の味覚の基準は悲しけれコンビニ弁当そうざいなれば
7
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詠み人知らず
日曜の朝の団地のどぶさらい親父はやけにハリキッていた
6
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横井 信
パソコンの画面で回る 砂時計 僕は眠りの魔法にかかる
10
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横井 信
どれが来る 右往左往の エレベーター 大忙しの AI制御
9
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横井 信
見上げれば 雨霧の中 鳥は飛ぶ 足元見てた 電車の中で
8
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詠み人知らず
豪雪を抜けるふたりは ほの白い 障子でこした光のなかに
14
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詠み人知らず
午睡する猫で世界がまるくなる 墓跡 教会 大仏のひざ
9
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