恣翁のお気に入りの歌一覧
碧宮煙草
降る夜に女王陛下の名のついた紅茶を淹れる我は古騎士
2
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沙枝
自己中の友に振りまわされる子よハードル高いかノーを言うのは
5
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詠み人知らず
座席から熱めの暖房滲み出し つい目を閉じて終点に着く
16
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五穀米
震災の始末をつけに行きし日々三十七泊の故郷仙台
8
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桜園
川の面に映る紅葉の狭間より月明かり見ゆ幽玄な時
21
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詠み人知らず
周辺が潤んで明るく見えるから きつい近視も好ましいもの
16
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遠井 海
敗北を許せぬ五歳のランナーは「マラソン大会出ない!」とごねる
17
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うさぎ
制服のスカーフほどき まっすぐと君の瞳のわたしを見つめる
6
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まぽりん
近江の海ひがしに行けばあしびきの山はまだらに紅く燃えつつ
12
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更紗
お歳暮に年賀状書き大掃除 気は焦るけど体動かず
2
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まぽりん
うらみつつ待つもかひなき世の中になど身を尽くし思ひこがれむ
13
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春琴
まだ暗き 初冬の空を 仰ぎ見て 君に佳き日で あれと祈れり
4
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詠み人知らず
君の来る気配待ちわび小夜時雨静寂に光る一点鎖線
2
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明応
銀婚の祝ひの席で泣ゐてゐる今日生きてる父を喜ぶ
4
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大山蓮華
指きりの小指に残る少年のひんやりとした夢の感触
7
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あまおう
からからと銀杏並木の吹きだまり落ち葉の山で芋を焼きたし
12
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恵
草の音をさよならの中で聞いていたもうすぐ夏がゆっくりと来る
18
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恵
声殺し泣いた夜更けは少しだけ毛布が優しく私を包む
14
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麻倉ゆえ
風邪ひいて心細くて通話する落ち着くノイズ優しい無言
5
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もなca
満たされているのに寂しい 指先が何度もたどる君の輪郭
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