恣翁のお気に入りの歌一覧
鍬乃呑
疲労した脳はいつでも辛辣な言葉ばかりを投げ掛けてくる
4
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市川春水
背戸口の紅葉をくぐる雨水のせなでききける音のかそけさ
11
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文麿
うす雲の紅く東の野を染めてかのかぎろひは今日も立ちけり
5
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南 骸骨
教室にストーブ運ぶ用務員軍手の先より出る指は黒
6
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おちふう
湯上がりに食べんと小さきみかんをば湯船に浮かべて書を捲る夜
12
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鍬乃呑
青黴のチーズでワイン飲みながら暴走族の音を遠く聞く
3
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おちふう
灯火に魅せられ飛び入る蛾のように私もきっと貴方のもとに
7
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みやこうまし
木枯らしに白砂を駆ける枯れ落ち葉群れて泳げる小魚のよう
11
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五穀米
待ち合わせ公募に通う若き日の探しても無き我らの名前
2
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麻倉ゆえ
花の蜜ちゅっと吸ったら青臭く幼い恋に似た雨の味
5
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葵の助
さよならを告げに来たのか夕暮れの雲が巨大な龍をかたどる
9
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鍬乃呑
夜ごとに食べる湯豆腐の出汁取りに用いた昆布を佃煮にする
2
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市川春水
あはれかな やがて食はるる牛の仔の長き睫毛に冬陽きらめく
23
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ふゆ
料理せぬ吾をささやかに叱るがに口角切れる冬の近づく
3
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詠み人知らず
風邪を引きむずかる孫の熱き手を水に晒した我が手でくるむ
21
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遠井 海
おたふくの我が子を人に預けつつ不甲斐なき母他人の子を看る
22
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桜園
美しき寫眞とコラムに魅せられて百人一首をおもはず買ひぬ
13
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夏恋
いつだって雪は煤けた灰のよう鬱の扉の冬の幕開け
4
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沙枝
親の目や楽か得かで決めてきた私の顔を作ってきたもの
8
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詠み人知らず
今シーズン初のコートのポケットに チョコの一片 眠っていたよ
14
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