聴雨のお気に入りの歌一覧
浅草大将
夏草のかり寝の夢ははかなくも跡にうつつの名も知らぬ花
17
もっと見る
まるたまる
神経に水の粒子が入り込む身体が先に梅雨に気がつく
12
もっと見る
螢子
見たままを見たままにしか詠めぬゆえ大人になれぬ我がうた哀し
13
もっと見る
浅草大将
汚れたる人の心を浚へどもそこなるうみのなどか澄みぬる
18
もっと見る
うにうに
触れるもの失ったまま錆びていくすべり台に降る星の歌
12
もっと見る
浅草大将
さみだれを聞くだに辛きおとは川家の中まで溢れつるかな
17
もっと見る
螢子
そのにほひゆゑにうとまれし十藥の白き十字は凛と咲きをり
16
もっと見る
詠み人知らず
手探りで彷徨う闇を抜けた様に空っぽの夏あなたはいない
9
もっと見る
垂々
哀情はゆうぐれコインロッカーにあずけて帰る(あした引き取る)
19
もっと見る
ゆびきゅ
恋やぶれ 鏡の彼に諭される この世に在るは君と我のみ
19
もっと見る
芳立
矢切なる川にわたせる棹の音のきくもゆゆしき恋のゆくすゑ
12
もっと見る
加祢
子らの澄む瞳のままにかはらなき君と過ごせばこころ解かるる
19
もっと見る
まるたまる
満月と君と僕との関係にさざ波たてる水鏡かな
14
もっと見る
まるたまる
月影を君はチョークで塗りつぶす帰れないよね今夜はふたり
14
もっと見る
山本克夫
よあけまえ三半規管を過ぎてゆくこれはやさしい汽笛のようだ
19
もっと見る
浅草大将
みな人は幸を厭ふにあらざるになどて野菊の墓を愛づるや
17
もっと見る
浅草大将
花鳥のつかひはこゑに色あればこころを風に月に澄ませむ
16
もっと見る
リンダ
何事もなかった風情で忘れずにピンクほどいたタチアオイ咲く
10
もっと見る
でくのぼう
風わたる山あいの里水無月は戀する君の恥ぢらひ隱し
15
もっと見る
庭鳥
出会いまた出会った先で繋がってときに溺れるつぶやきの海
13
もっと見る
[1]
<<
171
|
172
|
173
|
174
|
175
|
176
|
177
|
178
|
179
|
180
|
181
>>
[232]