詠み人知らずのお気に入りの歌一覧
吉野 鮎
蒼穹に流る沒る陽の蜜の色歸りくる汝を待ちてひとり
15
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夢士
風ぬるみ蕾ほころぶ寒桜春待つ姿月に浮かびぬ
18
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灰色猫
蛇口より流る雪消はきらめいて朝にふくめば春きたるやも
24
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へし切
働きしものの為とは名ばかりに見え隠れする企業の思惑
15
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滝川昌之
胸章を一人ひとりにつけ終えてもう先生は涙目になる
19
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煩悩
求めたものがイカロスであるとも知らずに弾ける命を誘蛾燈に聞く
6
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水月
沈む恋浮かばぬうちに詠みゆくは夢みる月の絵巻恋歌
13
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秋日好
降りしきる雪に止められ明日こそはヘリオトロープの香に酔い遊べ
15
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石川順一
円ドルはニクソンショックで変動の相場と成れり返還前に
10
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大野 冨士子
大口を開けてゆるりと泳ぐ鯉 眠いのだろう 水緩む午後
23
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灰色猫
巡りゆく季節を渡る如月が弥生と変わるラインを越えて
21
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滝川昌之
気づかないふりをして待つ卒業の気づかぬままに切れてゆく糸
22
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へし切
世の中に 記録 記憶も残らぬが 吾が来し方に恥じらいはなし
21
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詠み人知らず
胸騒ぎぬ 思ひ出の香の沈丁花 弁のこぼれぬる 如月の夢に
13
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詠み人知らず
悲しくて胸塞がるも 空腹に 罪悪感じつ 夕餉食みてき
7
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秋日好
霜の降る緑の淡き牧場にも身重の羊薄日愉しむ
21
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夢士
如月の陽を浴び散歩昼下がり春を受け止む見えざる花粉
12
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萱斎院
かすみ立つ ゆきげの水の早む瀬に うたかたむすびやがて消えぬる
13
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大野 冨士子
早春はBGMにオープン戦 妻の帰りを 待てる仕合わせ
13
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詠み人知らず
彎曲の 白き内側ゆ 零れたる 月の雫に 濡るる袖かな
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