詠み人知らずのお気に入りの歌一覧
秋日好
衰えを気にするほどには弾けぬのに夢に出てくる鳴らないピアノ
20
もっと見る
灰色猫
奏でつつ奏でられつつ甘美なる眠りへ誘うショパンの指は
23
もっと見る
滝川昌之
開花日の予報で古き町の名に君と見上げた春匂いくる
24
もっと見る
恣翁
汁粥の煮えて 泡の滾つがに 不憫の念の込み上ぐるかな
22
もっと見る
詠み人知らず
すこしだけ涙の色を知っている手を取るときの熱のあおさも
11
もっと見る
詠み人知らず
思い切り春ですそれは私が一番好きな季節の前です
8
もっと見る
詠み人知らず
春嵐舞いて窓辺に置く塵の 白きを見れば伸ばす指先
14
もっと見る
詠み人知らず
卓の上に座布団重ね高御座 吾子据え雛遊びせし母
12
もっと見る
詠み人知らず
手慣れたる渋き漆の笥に飽きて 嫁して集めし高き瀬戸物
10
もっと見る
詠み人知らず
嫌味っぽい鬼門の人への返事には 採用したい笑顔で「そだねー」
14
もっと見る
幸子
遅咲きをものともせずに山茶花の今を盛りと春を壽ぐ
34
もっと見る
石川順一
物置の部屋で少しは整理する降りて雑菌臭に戸惑ふ
12
もっと見る
秋日好
とける間も与えず降り来る雪化粧閉じ籠っては窓を眺める
14
もっと見る
夢士
枝垂れ咲く紅梅の庭学び舎の歴史に触れむ弥生春の陽
17
もっと見る
横井 信
アナログな 世界を統べる ディジタルの 光が魅せる 歪んだ世界
9
もっと見る
へし切
墨染めに咲くとや花もかなしかり見る我さへに春をうらみむ
22
もっと見る
石川順一
珍しい鳥が居るので撮ろうかと思えば電車が来て飛び去れり
14
もっと見る
秋日好
心配は要らないと電話してみると母は苺を摘みに出かける
11
もっと見る
秋日好
白黒の庭に点睛解けかけた雪から覗くクロッカス花
17
もっと見る
煩悩
深き雪に立ち往生したバスのなかに立つぼくだけが見える虹
7
もっと見る
[1]
<<
166
|
167
|
168
|
169
|
170
|
171
|
172
|
173
|
174
|
175
|
176
>>
[243]