中野美雄のお気に入りの歌一覧
千葉 甫
逝ってから空き家となった家の庭に今年もカンナの花の輝く
5
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詠み人知らず
鯉の尾が 水面を叩く 蓮池の 臥龍の上で 地の息を聽く
8
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へし切
大雨の所も分かず降り頻けばいづくも埋む堪へ難きかな
23
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詠み人知らず
水流と 木漏れ日隱れる 夏の日よ 紫陽花寺の 小さな庵で
10
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詠み人知らず
きみ思い憂える心抱きては 眠れぬままに闇に目こらす
13
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恣翁
元軍の露営せしかば 一夜にし やっと実結ぶ黍の費えつ
18
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灰色猫
今までに与えた傷も身の傷も償いきれず癒やしきれずに
21
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恣翁
一頻り 驟雨の過ぎて 城跡の草に眩しく 日影落せり
21
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詠み人知らず
連なりて 遥かそびゆる 古語の山 爪立て登り まず一合目
20
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恣翁
夕立ちの過ぎて 名残りの白玉に映る月影 零れて消えぬ
26
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吉野 鮎
去年師走この櫻樹に空蝉の碎けちりぢり渇きし音に
9
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吉野 鮎
なごり梅雨潤す地面に數多なる穴痕殘る蟬時雨の朝
12
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灰色猫
渇き飢え洪水津波あまたなる苦しみを越え紡がる命
20
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滝川昌之
「ナイターに行きませんか」と旧友が「空地の野球」みたいに誘う
26
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紫草
書くことをやめれば音は戻りきて小さな小さな命の羽音
22
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まあさ
束の間の 雨のやみ間に 蝶が舞う 待っていたよと 黄花が笑う
22
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関山里桜
立ち尽くし惚けをらばや祇園会の囃子響める四条大路に
7
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千葉 甫
屋上のフェンスに鴉のシルエット連なるビルの上の夕映え
5
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滝川昌之
替えシャツと替えのタオルに保冷剤 どこまで昇る夏の頂き
23
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むらさか
「大丈夫」そんな言葉で逃げないではやく本性出してみさらせ
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