光本博のお気に入りの歌一覧
恣翁
梨の木の下に 手鞠をつく少女 顔映えて 花開くなり
18
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庭鳥
花開く春の嵐にあおられて白き木蓮たわむれに散る
5
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詠み人知らず
肩先に落ちた花びら振りはらう花の気持ちも知らぬ君の手
10
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悠々
春晝の診察室の女醫の手にわが手奪はれはやき脈打つ
18
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悠々
よりそふて酒酌むけふの櫻花明日は散るとも悔ひなき戀と
7
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風蘭
大切にしまってあるよ桃色の蕾紅葉ヒメツルソバを
4
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風蘭
春の宵あさい夢見て目覚めればぬるい空気と冷蔵庫の音
26
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紫草
誰れ住まぬ荒れ屋の庭で木蓮は咲くよろこびの極みを見せり
20
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七色コイン
旅をする思いはみんなあるけどさ貧しい内はみんなで渡ろ
6
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恣翁
点々と 薄汚したる水の面の 一片を追ひ 歩調速まりぬ
14
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七色コイン
銀河系遥か彼方に君が行く 僕に挨拶しないままでさ
13
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詠み人知らず
銀河系はるか彼方へ君は飛ぶ 吾は隣りに味噌借りに行く
22
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七色コイン
借りてきたマスクを捨てる瞬間は 平和を願いゆるり眠れる
12
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詠み人知らず
脱水が弱くなってる洗濯機はげましている日曜の朝
21
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浅草大将
しなの路や春はあさまの煙さへ薄くれなびく花の咲きそめ
11
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七色コイン
言葉でね人殺せるよ。止めないか。んなことしたら言葉が死ぬよ。
12
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紫草
満月というのに月は不機嫌で半分笑い半分真顔
16
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詠み人知らず
君だけが、すべてではない一日が 始まる朝に深呼吸する
26
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恣翁
陽傾き 酒亭に望む東山 入相の鐘 雨花に響けり
24
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恣翁
津波去り 廃墟の夜は 水底に 眠れる森のしじまに 似けり
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