詠み人知らずのお気に入りの歌一覧
石川順一
髭のある位置を卑下して爪でかく赤紫の皮膚を作れり
12
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へし切
梅の花 今を春べと咲きにほふ 余寒にふるる浅き三月に
17
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滝川昌之
「春だよ」と叔母を起こして花の咲く頃の墓参の日取りを選び
20
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横井 信
吹き荒れた 嵐も山に 帰りけり 残れる風は 安堵の響き
14
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横井 信
やわらかく 街を霞ませ 雨は降る 気持ち浮かれる 草打つリズム
19
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煩悩
春風に雪虫たちが消える夜は双子のように肩寄せねむれ
9
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石川順一
雪の日にライトシアンを変えて居る昼餉はレトルトカレーを食べる
10
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石川順一
一瞬でワードの文書は消滅す何が起きたか分からぬままに
15
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リクシアナ
老いざくら花は絶ゆれど美しき桜皮のぞまれ春またず嫁く
22
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滝川昌之
荒天の明けて安堵の囀りは瀬音にはねる春日を唄う
24
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灰色猫
地球儀をなぞる指さき国境をおもちゃのように描き足してるの
18
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へし切
変わらずに花は咲かまし春の色けふかあすかと人も待ちける
21
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月虹
我もまた自然の一部と成りにけり樹木と共に雨に打たれつ
49
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夢士
大風の中ひた走る常磐道両の手伸ばしハンドル持つ手
8
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夢士
大風の吹きて野山に春の来る沈丁花咲き香り振りまく
13
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月虹
人知れず咲いたのでしょう人混みを遠く離れて白き梅林
47
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たたみの目
働きの 改革よりも 命がけ 働かせ過ぎ 改革望む
10
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秋日好
目指していたコンペがふわり無くなって落ちるも上がるも半端な枝先
16
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滝川昌之
路線バス 干物定食 週末の スローフードは 古都鎌倉で
22
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石川順一
ヤモリ居る襖の黒い縁取りに昼餉チャーハン夕餉のイワシ
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