幸子のお気に入りの歌一覧
詠み人知らず
碧瑠璃の海面を跳べば 半円に張る鰭の紅絹 透けて輝く
12
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千映
妻という立場固持せずお気楽に泳ぐ魚の鱗は光る
14
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千映
額縁の顔の面積広くなりパーツのメリハリ貧弱になる
8
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千映
西瓜来て白桃が来てメロン来る我が家は二日で果物屋さん
8
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横井 信
縁側でトウモロコシの塩茹でをかじって笑う少年の夏
19
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石川順一
顔も無く腹の部分も過半なしアリに食われし蝉の死骸が
12
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横井 信
草茂る道を歩めば木々揺れて飛び立つ蝉の声だけ残る
15
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恣翁
杉の葉を滑り 洩れたる月影や 十三夜ながら 幽かるらむ
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秋日好
意識失く昏倒したらし証とし君の左の眼窩の青黒
16
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ひよこ豆
この路に並びいろどる百日紅 去年の夏はなぜ気付かずに
19
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聴雨
山ぎはのふかき泉に月落ちて夏の愁ひをまとひたゆたふ
16
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聴雨
蝉しぐれ降る道に立つ蜃気楼ゆける日傘の白はまぼろし
17
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ひよこ豆
夕映えに負けず艶めく百日紅赤く並んで路を彩る
23
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聴雨
まだあをき稲穂ははやも頭垂れ炎暑の風に秋さがしゐる
15
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聴雨
今宵また一度目覚め眠れずに歌のほとりに一人たたずむ
18
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聴雨
裏木戸を訪ねし猫の鳴く声に姿おもひてしばし聴きゐる
14
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聴雨
一日の命と咲きし朝がほのなみだのやうな花のなきがら
21
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聴雨
街灯も月影もなき闇のまどひたすら待てど遠きあかつき
15
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ななかまど
秋茜あかねの空に現れる新たな秋を味わう朝
8
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滝川昌之
深層で子にはめでたい巣立ちだと解っていても泣く親ツバメ
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