日向猫のお気に入りの歌一覧
桜園
亡き母の形見のかきつばたさく庭を隣の主人がきれいとのぞく
15
もっと見る
紫草
夕闇に身をのり出して覗きみる鏡のなかに立ちつくす父
16
もっと見る
へし切
花咲けば散りゆく季節を哀しみてひとを恋ふれば別れに惑ふ
27
もっと見る
みなま
プルタブを開けておもむろ墓石に僧侶は注ぐ五月晴れの下
10
もっと見る
詠み人知らず
気づかずに目で追っていた夫に似た 脚とお尻をもっているひと
12
もっと見る
詠み人知らず
神戸では一旦降りて京都まで 新快速に乗ってみようよ
7
もっと見る
みやこうまし
新緑の背伸びしはじめ 若き芽の親木越さんと先秀を目指す
17
もっと見る
詠み人知らず
でかすぎて打たれることのない杭になってしまったカレシの苦悩
6
もっと見る
夢士
庭に咲く薔薇一輪を手折り挿す亡き人思いしばし目を閉じ
22
もっと見る
詠み人知らず
もし仮に 頭が嘘をついてたら心に従い 生きるのがいい
6
もっと見る
遠井 海
有り余る時間を餌に脳味噌が暴走し出すレベル三十九
8
もっと見る
祐鈴
あの日から、十年経った今、言える。ごめん、そんなに好きじゃなかった。
8
もっと見る
みなま
あなたから届く生きろのメッセージつばめの番せわしない空
13
もっと見る
夏恋
いつか死ぬことなんて解らずにいとも容易く縁切る若さ
21
もっと見る
紫草
極彩色の祭りのような幟立て畑の真中の中古車センター
12
もっと見る
夏恋
文学などとそんなに大層なものじゃない肩肘張って構えやしない
11
もっと見る
みやこうまし
閉塞の街から逃れ御所に来て 心のねぐらを鳥と巣作くり
15
もっと見る
ほの香
触れもせで日暮れに迫る柑橘の熟れし匂ひに孤燈包まる
12
もっと見る
てきと杉立
本当です 僕が僕です 嘘です 僕が僕です これが僕です
4
もっと見る
詠み人知らず
若草の上に休める自転車のスカイブルーが凛とハンサム
19
もっと見る
[1]
<<
10
|
11
|
12
|
13
|
14
|
15
|
16
|
17
|
18
|
19
|
20
>>
[229]