聴雨のお気に入りの歌一覧
北窓
すみませんとは云へるのにたすけてと云へないくちびるかみしめてゐる
7
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北窓
ちぐはぐな花を選んでしまつたと雨の墓前で苦笑ひして
14
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北窓
春嵐に心乱れて定まらず墓から帰る道すがら泣く
9
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幸子
うっすらと全身丸く柔くあり孫に向ひて菜を刻む母
15
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KEN
陽の落ちて浮かぶ山の背影白く花か霙か雨の信夫路
14
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KEN
いにしへの神のたたら場朱に染めて秋の巫女たち白霧と舞う
19
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秋日好
菜っぱ摘む歌が好きだという君の行く末見たし春の淡雪
26
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灰色猫
あの月と繋がりたくて真夜中の ジャングルジムのてっぺんに立つ
65
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滝川昌之
神様に「お帰りなさい」と境内の陽だまり猫も安堵している
36
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栞
幼子の言葉みたいに透明で真っ直ぐなきみの「すき」に戸惑う
8
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灰色猫
キッチンの菜の花だって帰りたい故郷の春があったのだろう
19
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KEN
安逹太良の殘り雪さへ消え急ぐ雨に滲みし鵯の聲
12
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翠燕
貧しくも 温情なること 大切と いくら粧せど 心にかなはず
17
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夢士
川筋の彩り映ゆる芝桜川風切りて燕の行く
16
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浅草大将
天つそら満たす星かと咲く花の言の葉かげに何をつつしむ
10
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へし切
君をのみ思ふこころは 深見草 涙の雨にぬれて色こく
19
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浅草大将
千代やちよ結ぶえにしに西つ方いり陽拝みてちぎる花はも
9
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KEN
いにしへの峠辿れば藪椿燃え落つ紅が蹈み跡照らし
13
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へし切
もてあます暇のはざまにもの思ふ虚しき空にかかる浮き雲
23
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蔓葵
むらさきの都忘れときくからにまづしのばるるももしきの庭
9
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