夢士のお気に入りの歌一覧
片井俊二
ネクタイを外した襟を染めてゆくさみどり色のそよふく風に
4
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へし切
見晴るかす武蔵野の原 雲消へて 風吹きわたり およぐ鯉かな
25
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詠み人知らず
おやつには母にもらいしチチボーロ抹茶味なき昭和の三時
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ながさき
外房の 和田の漁港の 昼下がり トンビが一羽 啼きながら舞う
22
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詠み人知らず
赤ちゃんが泣いてやまずに困るママ電車のなかはいろいろな顔
16
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恣翁
時機外し 農繁期告ぐ花見鳥 故園待つらむ 水撒く人を
16
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河のほとり
すべもなく風にみだるる藤の花這ひ纏はれと頼みしものを
16
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みなま
今朝無事に羽根ひろげたる蝶ひとつ皐月の空に発つをためらう
10
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ながさき
グレン・ミラー ムーンライト・セレナーデ 思い出させる 今夜の月は
21
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へし切
現実に囚われ生きるは味気なし されど夢見て 腹 満たされず
24
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林林
こんな夜あなたと月を眺めつつ緑茶を飲みたい八十八夜
25
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芳立
あをあをと狭山の丘のつらなりに茶摘み絣の花そふるかな
15
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みなま
切れぎれの雲間に見上ぐ月読の清けさに立つ栗の花の香
8
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みなま
夜目遠目をとめと紛がう朧月夜くりのはなれのめしたきの婆
6
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秋日好
香り立つみかんの花の咲くという五月が来ても遊ぶ友なし
17
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林林
葉桜の緑濃くなる梢まで木陰の風よ憩いの時を
18
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己利善慮鬼
横浜の風は清かに澄み渡りからからと鳴る君の靴音
10
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ハナアルキ
人と食べた 外のカレーがうまかった 雑居ビル五階エレベーターにて泣く
5
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詠み人知らず
竜神峡千匹もある鯉のぼり育ちし子らの家を旅立ち
14
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恣翁
檜皮葺く 丹色の屋根を羽搏かせ 今 翔むずる三重の塔
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