富鴨のお気に入りの歌一覧
己利善慮鬼
愛などと冷めた言葉で言わないで熱いくちづけハグを待ってる
1
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結美
春、前夜 湯船のなかに はずれおちた髪の毛だけが カールしていて
3
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結美
シルバーの華奢な鎖を頸に巻く なにかにそっと しばられたくて
5
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六日野あやめ
電話口「大丈夫よ」が震えだす地図上たった五ミリの距離に
6
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六日野あやめ
ジェットからそっと手を振る「さようなら」憧れの街に置いてきた夢
6
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六日野あやめ
川の水 堰き止む我の言の葉の流れぬことのもどかしきかな
3
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六日野あやめ
盲目でよかった君と手を組んで一生一緒に歩いてゆける
3
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六日野あやめ
にわか雨愛々傘の帰り道濡れた右肩君の優しさ
23
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六日野あやめ
後悔の船に虚勢の帆を張って叶わぬ夢を追い続けてた
7
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ナガセリュウ
四十まで独り身ならば結婚と誓いしひとより来る招待状
5
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ナガセリュウ
イケメンのサンタクロースがあらわれてあの娘の心をうばっていった
3
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ナガセリュウ
白い息を湯気にまじらせ溶かしきりかわりに黒い珈琲注ぐ
3
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ナガセリュウ
特別な夜にと想い人が言い誰に会うのかラメ入りの爪
6
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ナガセリュウ
「あなた何考えてるかわからない」とくになんにも考えてません
4
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ナガセリュウ
二、三日前にみつけた流星が木のてっぺんで輝いてます
5
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ナガセリュウ
息をするように嘘吐くこの口が君のそばには居られぬと云い
4
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ナガセリュウ
ひとりじゃないひとりじゃないと話しかけるジョージと名前をつけたヤカンに
10
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ナガセリュウ
Eイコールmc2乗の法則でこの体重も変換したい
4
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ナガセリュウ
実家にも銀河帝国襲来すライトセーバー持つ甥5歳
5
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ナガセリュウ
ラテアート描かれたモミの木の下のエスプレッソがため息を呼ぶ
7
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