詠み人知らずのお気に入りの歌一覧
詠み人知らず
月煌々渡る三つ瀬の泡沫に 夢と消え逝く現世のこと
12
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石川順一
撮影は光学的な事実ゆゑ直ぐに伝はり夕暮れを切る
15
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煩悩
友の死を目の当たりにして夜の百均で探し当てる黒いネクタイ
9
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詠み人知らず
希う花の末から葉も空も青を深めて夏野ひらめく
15
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夢士
水無月に入りて晴れ間の庭しごと汗の塩気に生きる幸せ
10
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千映
寝転んで草いきれ感じ空見上げ吾のちっぽけさ知った七歳
11
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煩悩
床に伏し病のままで待っていろ今からディオを倒しに向かう
8
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横井 信
蛙鳴く野に咲く花を眺めつつ歩き回った街はふる里
9
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横井 信
足元に寄せる水音聞きながら汗を乾かす風に吹かれて
12
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秋日好
雄雉の小麦畑の只中に顔を出して夏は来にけり
19
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滝川昌之
梅雨前の波打ち際でくるぶしにかかるくらいの恋を偲べば
26
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詠み人知らず
歌屑と埋もれ逝きしが歌々を 口遊みては酌む独り酒
10
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詠み人知らず
咲く薔薇に棘もありせば花もあり 人それぞれにこの庭に在り
22
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へし切
偲ぶれば恋しみ妹を面影に夢の直路を行き通ふかな
22
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恣翁
蒼茫と暮れむずる夏の山路にし 白く咲きたる木天蓼の花
16
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千映
釈然としない出来事いつまでも追っているほど余裕なき日々
11
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千映
母世代授業参観おしゃれの場いつもと違う着物の母で
11
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千映
半世紀前に粋がるビニールの傘と雨靴真っ赤な水玉
9
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KEN
疲れはて燈りに集ふ羽蟲を眺むいくら飮めども素面の闇夜
8
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石川順一
公園を過ぎればキャバレー階段に菓子食うおじさん流れ者かな
11
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