うたの一覧 (カテゴリー：自然 並び替え：新着順)
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灰色猫
国境をかくした雪をそのままに除雪車たちの聖夜のやさしさ
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灰色猫
こんがりとローストされた七面鳥きみは聖夜にイエスと眠る
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灰色猫
ぽんぽんとびっくりしながら開けてゆくしゅわしゅわ聖夜のシャンメリーぽん！
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朔夜
きゅるきゅるとマネキン回るユニクロの眠らぬ城は白く冷たく
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石川順一
石垣が苔生し歴史を実感す三東照宮の一つに行きぬ
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紫草
天体の熱く激しい本質を隠してひろがる宙を見上げる
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大納言のりば
ひさかたの黄昏時のにはか雨のつゆに濡れつつ走りゆく君
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コタロー
寒風に樹々の葉散りぬ寂しさに四季櫻咲きほつこりとする
10
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コタロー
鬪ひに敗れた雄のライオンは群れを離れてとぼとぼ消える
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コタロー
アーチストが紙を上手に切り取つた紅葉は星型水邊に浮かぶ
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ななかまど
冬空の碧きキャンバス気がねして飛行機雲は斜めに切りぬ
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び わ
大根もシイタケも干し陽の中に布団も干してお日様笑顔
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とはと
舞いの音に付いて拙い足踏みと拍を打つ冬遠景を呑む
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石川順一
夏草が生えて居た頃思ひ出すマルバアサガオマメアサガオも
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灰色猫
星々にひたすら腕を伸ばしたの気づけばわたし聖なるもみの木
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コタロー
賣り物にならぬが如く痩せ猫がとぼとぼ歩く冬の小徑を
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吉野 鮎
うつぼぐさ冬ざれの道霜の朝蘇る陽に新たを芽吹く
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詠み人知らず
紺碧の怒号の海はまざまざと花を枯らして命混ぜおり
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とはと
さらさらに払う砂つけ岩に住む蜥蜴往く日の眼下を眺め
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詠み人知らず
寒空に凍りたる湖はささめけり アクアマリンの唆るがごとく
11
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