うたの一覧
(カテゴリー:挽歌 並び替え:新着順)
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灰色猫
三月の凍えた波にさらわれた命に何ができただろうか
13
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灰色猫
死にたがる自分でなくて死んだのが必死に生きた命であること
16
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灰色猫
また今年あの日の痛みが聞こえくる福島産のお米を食べよう
13
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灰色猫
コンビニのふんわりベーコンマヨロール消費期限は3、11
13
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KEN
みやこざさ 春の霙に 濡れ打たれ 凍え松陰 眞野川の岸
9
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ことほぎす
この御代の煩ひ惱み吹き消して涅槃にて見る我がですますく
1
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滝川昌之
春雷は去りゆく季節(とき)の断末魔 梅花散らして咆哮の空
21
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KEN
枯れ草に 埋もれ哀しむ 棚田にて 誰を呼ぶかは 鳴き交ふ雀
16
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滝川昌之
友の店の跡地はコインパーキングいつものテーブルあたりに駐める
20
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夢士
椎の実の木目込み飾り雛の宵婆の形見と娘に贈る
13
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詠み人知らず
「可哀想」な人らしいです、わたくしは。自覺がないのを「しあはせ」といふ
2
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詠み人知らず
健やかに育った娘思いつつ条件反射でちらし寿司喰う
2
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愛
いつかまた会いましょうねとあの星は懐かしい目で瞬きをする
5
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詠み人知らず
愛されて愛されるほどに満たされず影にぴたりと別れの予感
2
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KEN
音も無く 花を呼ぶ雨 肩濡らす 春來る毎に 老い行く人の
15
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ななかまど
大地震にほんろうされた君が地歩無念の柩いま走り行く
6
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詠み人知らず
夫婦してピアノと短歌それぞれに 別れて通う 木曜の午後
5
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詠み人知らず
半数が高齢独居の住む街に 人影もなく あかね雲映え
3
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詠み人知らず
シニアの日炭酸の湯にゆれるヒト 極楽行きの順番を待つ
3
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夢士
如月の下弦の月の路あかり母逝きし日の思ひに浸る
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