うたの一覧 (カテゴリー：家族 並び替え：新着順)
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ふきのとう
たのしみはねだりくる孫ひざに乗せぞうさんの絵本読みきかすとき
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詠み人知らず
きらきらと輝く小道続く道温もりは手にしだいに肩に
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加祢
茶をたててまんじゅうひとつ半分こ他愛なけれど楽しひととき
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とも
月末に親から届く仕送りは一箱分の故郷の匂い
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さる
振袖に孫より祖母の頬ゆるみお宮の庭の記念写真よ
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舞
妻と見る山河の景色 ともしらが歳は経れども思い出永久に
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詠み人知らず
サフランの紫の抱く紅雌しべパエリア染めて心も染めて
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薫智
親子での縮小コピーしたみたいはだけ具合はここまで似るの
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リンダ
ハンドルを握る手のひら腫れており癌の治療に声を荒げる
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詠み人知らず
うたた寝の顔眺めつつ毛布掛け気付かぬように気付いてもいい
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光源氏
寝入りばな隣に居りし吾が妻のいびきの音ぞいとど響けし
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薫智
先達の言葉は胸に染みてくる親の感謝は大切にする
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羽虫
厭世のビンテージなら着るけれどお姉ちゃんが着た制服は嫌
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ながもち
夕飯の献立思うわがそばでいつもとおなじ缶詰を食む
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詠み人知らず
窓に寄り夜空に浮かぶ三日月を指差す幼の瞳に月ふたつ
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まるたまる
番頭に追い出されても父の名を叫び続けた母に降る雪
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紫乃
子を産んで、母と私とその娘並ぶ未来が想像できない
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詠み人知らず
毛糸玉チョッキやセーター恥ずかしくふんわり膝掛け大きめサイズで
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卯月
名のみ知る吾が母の母が子を遺し逝きし齢に吾れあと三年
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卯月
生ける者は何も語らずただ墓誌が告ぐる享年三十七才
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