うたの一覧 (カテゴリー：家族 並び替え：新着順)
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みみ松
背のホックとめさせし息子の顔は想像すまい母五十肩
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詠み人知らず
しゃくりあげ漢字書き取る子の記憶 もっとやさしくすればよかった
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きたの小町
ごめんねと いいよを交わす 母むすめ どちらの頬にも コスモス揺れる
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夏恋
若く見え魔女と言われた母にしてやはり年食うものなのですね
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詠み人知らず
母親の乳は飲めたか黒猫よいくら愛せど母にはなれぬ すまない
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詠み人知らず
うだるよな暑さに弱る猫を抱きにゃあと鳴かせる扇風機まえ
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紫草
夜も更けて戻らぬ息子待つ部屋の白き茶碗は動悸を打てり
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想野
残業をわびる電話の妻の声、鍋置き、頭を垂れるなり
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ニコラス
帰り道 軒並み通れば 香ばしく我が家も今宵は 秋刀魚なりけり
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善田真琴
あと幾度電話の声や聞かるらむ髪に霜降る父母を偲べば
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善田真琴
わたつみの隔つる波間ふるさとは寄する近江に遠くあれども
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いちにのパッパ
子どもらを眠る前まで預かってパパは女神のただいまを聞く
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詠み人知らず
これまでは一軍半が精一杯 それでも子あり それで百点
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由良
老犬のルークは眠ってばかりでもきっと君との夢を見てるよ
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詠み人知らず
しあわせも不幸もすべて君たちが 決めてきたのだお誕生から
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詠み人知らず
料理とは技量ではなく愛である 故にわたしの料理は美味い
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只野ハル
診察券入れが出されるのを薄暗い受付のソファーで待つ
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詠み人知らず
川向こう高層マンションどの窓も 隠す不幸の灯りが滲む
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詠み人知らず
思い出が昔ばなしになりそうな わたしも以前ゆめを持ってた
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五穀米
肉体の老いとは離れ父母のたましい強しただ我の父母
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