うたの一覧 (カテゴリー：その他 並び替え：新着順)
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花信
熱帯夜声聴こえずとも月のもと浮かび上がる影きっとふたりは
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花信
くもの巣にとられとらわる我が身あり 行く道すでに決めているのに
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諏訪真
妻の為子の為故に戦えど彼岸の敵も同じ故なり
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宇津之宮
晩秋の 稻刈り終へし 田の中に 足折れ手折れ 案山子ぞかなし
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諏訪真
我が内に眩き姿映すとて古き面を留め得はせず
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水鳥
曇りのちぼんやりとした木曜日 五年ものの定期貯金をする
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くりわら
眠いから 濃い目で珈琲 頼んだの 三倍エスプレッソ シャアアズナブル
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ヒサボー
病ゆえ 煙草くゆらす 黄ばむ壁狂おしい声 はける常の日
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ヒサボー
朝かかる 電話の音に 驚きて思わぬ頼り 今日も生き行く
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善儒坊
朝燒けに 見える景色の 鮮やかさ 君にも見せたき 色の眩さ
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善儒坊
秋の空 雲を見上げて 腹さすり 夕食の皿を 愉しみに待つ
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善儒坊
來る年に 思ひを馳せる 胸の奧 未だか未だかと 願ひを込めん
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あじさば
東京都渋谷区神南パルコ前立ち尽くしてた居場所を探して
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あじさば
手向かわず安直に砂を吐き出してしまうあさりに苛立っている
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宝山
我武者羅に 驅拔けてきた この小生 飽く事もなく 進むこの道
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鷹雪
死にたくて死ねない気持ちを仄満たすための毒を煙にして吸う
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種
初めての 和歌を詠んでみたけれど まだまだ子供の 感想文
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青木レフ
傍らに 伏せる犬無く まっすぐと 少年は立てり 丸い荒野に
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中麻呂
花笠の踊りの隊列とおり過ぐヤッショマカショの声響かせて
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詠み人知らず
引き出しの奥に積まれし幾千の貼って貼られて貼り返されて
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