うたの一覧 (カテゴリー：その他 並び替え：新着順)
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秋雨
曇天に 透ける銀月 朧気で 手を伸ばせども 届くことなく
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車男
ガジェットに株価やニュースを表示させ施設暮らしを吾は楽しむ
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辰定
人殺め 我を碎きて 戰勝ち 消えし多きの 儚きをしる
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空魚
ビル風に 負けじ世界を 飛ばむとす サラリイマンに 西日の刺さる
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まこと
絵を描くはかくの如しやディジカメで景色切 り取り色を合わせて
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空魚
首都高の 防音壁に 影動く 烏が一つ 跳ね回りおり
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空魚
花の散る 竜閑橋に 猫は鳴き 赤煉瓦を踏む 我は早足
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空魚
黒猫は 竜閑橋の 闇に溶け 三毛は煉瓦に 交じり何処か
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空魚
常盤橋 上空を縫う 飛行船 太陽隠し 神無しの月
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善儒坊
冬の夜 鍋を圍みて 話し咲き互いにわかる 心地良さかな
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勝家
我信ず きっと誰もが 思ってる 元に戻せよ 板尾の嫁を
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善儒坊
湯上りに 涼む時間の 短かさに時のうつろひ 感じて涼む
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善儒坊
冬の空 夕暮れ時の 喧騷も時が過ぎれば なつかしきかな
3
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車男
痛みなく暮らせる今を惜しみつつ車椅子にてキーボード打つ
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花信
人と話すただそれだけのことだけで五感がふたたび世界を染めゆく
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花信
秋晴れの空ももはや額の中ビルに囲われしこの中庭
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花信
エレベーターホールと病棟分け隔つガラス扉は三十八度線
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花信
天高く十六弦の音のぼりゆく知らぬ時代の景色を見せつつ
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くりわら
我捨てて頭足を削り挑むるも言靈弱き平成の世かな
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メガネ
神代より伝へ来しこの和のうたは我らの世にも生きにけるなり
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